活動レポート

　大田区加技術工展示会が6月13日（金）大田区産業プラザPiOにて開催されました。今年で7回目になります。

　今回初出展となる企業27社を含め、小規模企業を中心に総勢100社の大田区企業の出展となりました。会場では「大田の工匠　Next Generation」での若手の優秀な技術者13名の表彰も行われました。選考委員・古関　智弘氏からの「念願であった紅一点　”女性”　の選定も叶いました［太洋塗料（株）神山　麻子氏］」の評も印象的でした。大田区のものづくりの将来を支える世代の方々の今後のより高い加工技術力に磨きがかかっていくと思われます。

  前回に引き続き、TES会員の須藤　祐子氏の【有限会社岸本工業】の応援にTES会員も駆けつけました。6月の定例会として、会員5名（須藤、大井、中村、奥山、野邉田）が参加しました。

岸本工業の得意な加工分野として機械要素部門加工が挙げられます。プラスチックの〈高精度〉〈表面粗さ〉〈高透明度〉に力を入れており、展示されていた高透明度切削加工例10数点の光の輝きは高い技術力の結晶です。立ち止まってコア技術「フルフラット加工」をより詳しく聞いて行く方も多く見受けられ、更なる岸本工業の発展に期待します。 

 特別講演として

1.　マツダ株式会社　パワートレイン技術開発部　山下正尚氏による「SKYACTIV」

2.　株式会社デンソー事業部　ディーゼル噴射事業部技術企画室　小島昭和氏による

　　　　　　　　　　　　　　　　　「クリーンディーゼルを支える技術イノベーション」

の2講演も催され、どちらも人気の車産業の最新動向を聞けることもあって受講者で賑わっていました。

  このイベントは大田区の町工場が、製品ではなく加工技術（金属加工、樹脂加工、ゴム加工、機械組立、表面処理、溶接等各種加工）をPRするものです。潜在見込み客となる企業担当者らと出展者がその場で商談する展示会です。来場者の「大田区の優れた加工分野技術が地元のみならず、この『加工展』を通じて大田区企業の底力をアピール出来たら」という声を耳にした活気溢れる1日でした。